6.23 シンポジウム2025 「継承」ってなんだろう?若者が語る沖縄戦

「継承」ってなんだろう?
若者が語る沖縄戦

 

チラシ表面(PDF 13MB)

チラシ裏面(PDF 3.8MB)

 

日時:2025 年 6月21 日(土)
     開場 13:30 開演 14:00

◆場所:大正会館(大正区コミュニティセンター)3 階ホール
    〒551-0003 大阪府大阪市大正区千島2丁目6-15

◆料金:1000 円
    学生以下、障がい者500 円(介助者無料)

◆主 催:若者が語る沖縄戦実行委員会
     (関西沖縄文庫、玉城デニーさんトークキャラバン津々浦々の会)

◆連絡先:関西沖縄文庫 06-6552-6709
     金城 090-3943-8814 松本 090-2087-3464

 

 

 

継承されない声から沖縄戦・沖縄戦後史を「紡ぎなおす」

 

 戦後80年を迎える今日、戦争体験の継承が声高に叫ばれています。一方で、体験者世代の高齢化・逝去は著しく進み、いよいよ体験当事者への聞き取り調査が困難な時代を迎えようとしています。しかし、そうした来たる大きな課題を、私たちはどこまで受け止めてきたのでしょうか。そして「継承」するという時、誰の、どのような体験を継承し、一方で周縁化してきたのでしょうか。あるいはこう言い換えることができるかもしれません。誰の、どのような体験を忘れ去ることで、私たちは継承を行っている/きたか、と。

 私が注目してきたのは、継承されている声だけでなく、継承の俎上にはのらない小さな、小さな声でした。

 継承の文脈からは削がれてしまう、あるいは見向きもされない、だけれども、その声は沖縄が置かれてきた/いる状況を確かに伝えている、もしくは考えるためのヒントを与えてくれる、そのような人々の声でした。

 その1つの声が、戦争体験を聞き・記録する地道な活動を行ってきた「聞き手」たちの沖縄戦後史でしょう。

 沖縄戦体験者の語りに耳を傾ける人がいたからこそ、私たちは膨大な数の証言に触れることができますし、映像だってみることができます。では、その「聞き手」たちはどのような思いで、沖縄戦と向き合っていたのか、という問いを立ててみると、その問いに答えうるための十分な記録がないという事実が浮かび上がってきます。

 つまり、継承されると同時に、継承からこぼれ落ちていく無数の声・存在があるということです。

 そうした声を基軸に、沖縄戦・沖縄戦後史を書き直す・学びなおす作業が求められているのでしょう。

石川 勇人

 

 

 【登壇者のプロフィール】

石川 勇人
(Ishikawa Yuto)

沖縄県那覇市生まれ。
沖縄国際大学、
沖縄国際大学大学院地域文化研究科修士課程を経て、
現在は大阪大学大学院博士後期課程在籍。
大学2 年生の頃から沖縄戦体験者や、
沖縄戦を聞き・記録してきた「記録者」への
インタビュー調査を行っている。
共著に『増補版 つながる沖縄近現代史―
沖縄のいまを考えるための15 章と25 のコラム』がある。

 

崎浜 空音
(Sakihama Sorane)

沖縄県北谷町生まれ。
慶應義塾大学法学部法律学科4 年在籍。
2021 年度、2022 年度に外務省
TOFU( 沖縄の未来をアメリカで考える)
プログラムに参加し、2023 年に訪米。
2024 年12 月に開催された米兵による少女暴行事件に対する
抗議と再発防止を求める沖縄県民大会でスピーチを行う。
現在は沖縄戦や基地問題、選挙に関する情報をSNS で
発信しながら、日米地位協定改正を求める団体
【What is SOFA】で活動中。

 

 

 

 

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