綱ちゅらエイサー祭りへの思い

 

大阪湾に面した大正区は紡績業、鉄鋼業、木材業をはじめ、近代日本の工業を支えた「働くもののまち」であり、大正時代から、多くの沖縄出身者が生活の糧を求めて出稼ぎに訪れ、労働者として町の発展を支えました。沖縄出身者がこの地に住み始めて約100年。定住を決意してから80年。2世、3世、4世と世代を重ね、今では大正区民の4分の1が沖縄にル-ツを持つと言われています。区内には沖縄料理の店舗が並び、沖縄で家の守り神とされる獅子「シーサー」が玄関に据えられた民家も多く見られます。

 

与那原の綱がちゅぅんどー

今年は大正区の区制施行80周年、沖縄の本土復帰40年を迎えました。この節目の年に、私たちは大正区と沖縄の絆をあらためて結び直し、さらなる交流につなげようと、沖縄県与那原町から区内に「大綱曳」を招く準備を進めています。豊年祈願や無病息災、子孫繁栄を願う大綱曳では、町民自ら直径2メ-トル、長さ90メ-トル、重さ5トンもの巨大な綱を綯(な)い、老若男女を問わず大勢の住民が力いっぱい曳き合います。

代々、大正区域に根を下ろすナニワびと。他方で、沖縄にルーツを持ちながらも、大正区を第二のふるさとと思い定めたウチナーンチュ。同じ区民として生活の場を共にしながらも、この地で生きてきた歩み、喜怒哀楽はそれぞれに違います。この1世紀を振り返れば、互いの文化や言葉が異なるために、さまざま摩擦もあったのも事実です。しかしまた、そうした「違い」を見つめ、「溝」をも挟みながら、多様な住民がそれぞれの思いを込めて綱を引き合う中で、熱気が生まれ、大正区の新たな力を割り出すと確信しています。沖縄人でもなく、大阪(ナニワ)人でもない。沖縄人でもあり、また大阪人でもある。そんなスキマから生み出された「おきナニワん」が、大正区の魅力をさらに高めてくれると期待しています。

文責:関西沖縄文庫

 

 

 


 

【カンパのお願い】

80年、40年という時間を超え、そして大正区と沖縄という空間を超えてつながりあう 「わがまち」の大綱曳を成功させるため、ぜひ皆さまのお力添えをいただきたく存じます。

祭りの入場及び参加は「無料」ですが、 皆さまからの暖かいお心遣いやご協力で祭りを運営しております。

カンパは一口1,000円としておりますが、何ロでも結構です。

ここ大正区でしかできない記念イベントの実現へ向け、ご協力のほど、重ねてお願い申し上げます。

 

振込金融機関 ゆうちょ銀行
口座名 「綱・ちゆら・エイサー祭実行委員会」

ゆうちょ銀行から振り込みの場合
記号 14190 番号 39707351

銀行から振り込みの場合
店番 418 普通預金  口座番号 3970735

まで宜しくお願いいたします。

Zofran

コメントは受け付けていません。